日本社会、分配構造の変化と進む貧困化について

マンション購入を検討するとき、自身の懐具合も勿論大切です。しかし、日本経済の現状と今後の展開を見通すことができれば、この先、どういったことに備えていけばよいのか知ることができるので有用です。

以前、不動産協会の研修で基調講演をされた寺島実郎さんの講演内容をお伝えします。

以下、今回の出典、NHKラジオ第一、ラジオあさいちばん「ビジネス展望」より
「日本における分配構造の変化と進む貧困化」日本総合研究所理事長 寺島実郎さん

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引越 格安




資産家がデフレで急速に力を失った



不動産・金融資産を保有して、これまで投資や消費の中核を担っていた資産家と呼ばれる人たちは、この失われた20年間で資産インフレから資産デフレに暗転。急速に力を失う結果となりました。

不動産価格においては、市街地価格指数を見ると
市街地価格指数
商業地は76%下落、住宅地は48%土地が下落。不動産を資産として所有していた人にとっては悪夢の20年間だった。

株などの金融資産も悲惨です
日経平均グラフ
日経平均株価は、この20年間で7割下がっています。



サラリーマンの可処分所得も減った


「勤労者家計可処分所得」という統計があります。
サラリーマンが得た収入のうち、税金・年金・保険などを支払って、最後に残る、使えるお金を可処分所得。
この10年間で、収入が減少して、税などの公的負担が増えることで、可処分所得の月額は47.3万円 → 42.3万円(昨年)と減少しています。月間5万円・年間60万円減少していることが分かります。



年収200万円以下の人が三分の一以上になった


日本の労働人口、6,272万人のうち、34%が年収200万円以下で働いています。
「一億総中流」といった言葉もすでに死語となりました。
急速な貧困化が進んでいる背景には雇用形態と産業間移動があげられます。



建設・製造業からサービス業へシフト


  • 建設業・土木業から129万人雇用が失われた
  • 製造業から139万人の雇用が失われた
  • 一方、サービス業では466万人の雇用が増えた
  • しかし、建設・土木・製造業に比べて、サービス業の収入は年平均100万円ほど安いと言われています。
    また、不安定な非正規雇用も増えています。



    今後、どうすればいいのか?


    金融緩和や公共事業など小手先の景気刺激策は、結果も一時的なものに終わります。

    農業分野や新エネルギーなど、付加価値を生み出す、これからの世界で必要とされ、競争力のある産業を創出していくことが必要になってくると考えます。



    まとめとして


    突き詰めると、政治と言うものは、
    誰から、どれくらい税金をとって、
    集めた税金を何に使うか、決めることだ

    以前、誰かに聞いたことがあります。

    経済は一流・政治は三流と言われて久しいですが、一流であった経済がこれまで無かったほどに毀損しました。
    今こそ、本来、両輪を担うべき、政治に奮起を期待したいものです。


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