多摩境のマンション・住宅を購入しようとする人に向けて、
将来の資産形成の指針になればと、聴取しているPodcastから備忘録としてメモしていきます。
以下、今回の出典NHKラジオ第一、ラジオあさいちばん「ビジネス展望」より
「進む不均衡経済の行方」経済評論家 内橋克人さん
あらゆるところで不均衡がでてきた
- 国家の財政における不均衡
→歳入と歳出のバランス - 貿易における不均衡
→輸出と輸入のバランス - 家計における不均衡
→収入と支出のバランス
入ってくるものと、出て行くもののバランスが取れていないと、不安定で持続可能なシステムとはいえないでしょう。
拡大する貿易赤字
貿易における不均衡(貿易赤字)は拡大しています。
2012年、一年間で6兆9千億円の貿易赤字を記録しました。
これは、過去最大規模・2年連続・赤字幅は前年の2.7倍に増大。
慢性的な貿易赤字の体質ができつつあり、
輸出立国、日本とは過去の栄光になってしまった。
企業の内部留保は増えている
昨年度、資本金10億円以上の大企業5,000社の内部留保の総額は、267兆円に達した。
GDP費は過去20年で50兆近く縮小していますが、その間企業の内部留保は168兆円も積みあがっています。
民間サラリーマンの年収は25兆円の減少
民間サラリーマンの平均収入は、1997年467万円あったものが、2011年409万円まで減少(14年間で87.5%)しています。
現在、家族二人以上の世帯で、預金(金融資産)がゼロ(なし)世帯が3割近くあります。
これが、単身世帯の場合では4割以上に上ります。
まとめとして
ILO(国際労働機関)によると、日本の国民所得に占める雇用者報酬の割合(労働分配率)は、ピーク時に80%あったものが、今では65%程度になっています。
前述の企業の内部留保を見ていると、企業の総体的な傾向として、研究・開発を控え、設備投資を抑えて、何かに備えるように貯めこんできたということができます。
また、雇用者の平均年収・労働分配率の下落は、企業が人材への再投資を積極的に行わなかった点を示しています。
挑戦的な投資や開発に、必ずしも積極的でなかった日本企業は、世界経済の中で競争力を持つ産業や製品を失ってきたのではないでしょうか?